もしも、運命の赤い糸がみえたなら
「あのですね、私はあなたとはお付き合いできません。
なぜなら、私とあなたは生徒と教師という関係だから。
そして、未成年に手を出すほど、私は女性に困っていません。
それから、あなたを見ているのは、生徒だからです。
教師とは、生徒をよく見て、知っていかなければならない仕事ですからね。」
そこまで一気に話すと、先生は背もたれにドカッと倒れこんだ。
「でも、先生。あたしが先生を好きでいることはやめる必要はないですよね?」
「好きにしてください。もう、遅いから帰ったほうがいいですよ。」
「えー。ここは、「遅いから車で送るよ。」っていうところじゃ」
「少女マンガの読みすぎです。」
「ちぇー。では、さようなら」