もしも、運命の赤い糸がみえたなら
「じゃあ、このメンバーで1年間を過ごすことになった。みんなよろしく。」
いつの間にか自己紹介は終わっていたようで。
「じゃあ、次は委員会と係を決めるけど、だれか、委員長と副委員長をしてくれる人はいないか?」
谷先生はクラスを見渡す。
誰も手を上げない。
「推薦でもいいんだが、誰かいないか?」
それでも誰も手を上げない。
「じゃあ、俺が指名する。
委員長に森、副委員長に平川。お願いしていいか?」
事前に話があったのか、二人は落ち着いている。
そして誰からともなく同意の拍手が起こる。
「じゃあ次、委員会を決めるぞ。
これは全員だからな。
前期か後期かどっちかは委員会活動に出るんだぞ。」
そう言って谷先生は委員会の名前を黒板の書き始めた。