もしも、運命の赤い糸がみえたなら
「でも、レポートは?行った場所、まとめるの課題だったよね?」
その質問の答えも森くんは用意しているようだった。
「それは、たぶん天野がやってくれると思う。
天野と朱里が今日の3か所目に行く予定のとこに今、向かってる。
俺と石川さんで、この公園の写真とパンフをもらいに行って、2か所目の文化遺産に行く。
ラインでそのデータを送ることにしてあるから、あとは昼休みに天野が書いてくれるはず。」
あたしがうなずく。
「じゃあ、行こうか」
そう言って。
「とりあえず、総合案内所に行こう。」
森くんはあたしの手を引いてもと来た道を戻る。