もしも、運命の赤い糸がみえたなら


入口の近くにある「総合案内」と書かれた、少し古い建物。





そこにふたりで入って、パンフレットを探した。




そして、それをもらって、外に出る。







カシャッ






突然、隣からシャッター音が聞こえた。



「え?」




あたしの声に、森くんは




「せっかく来たんだし、レポートに写真貼ったらスペース埋まると思って」




スマホのカメラを起動させ、それから数枚写真を撮った。




じゃあ、ここはこれくらいにして、次の所に行こう。





そう言って、森くんと近くのバス停へ向かい、バスを待つ少しの間、一緒にベンチに腰掛けた。



< 39 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop