もしも、運命の赤い糸がみえたなら


「石川さん、そのキャラクター好きなの?」




ガラスの向こうをみるあたしの後ろから森くんが聞いた。



「うん。なんか昔から好きで」


「あー、でもこれ大きいから持って帰ると先生たちにばれるな。


今度とってあげるよ。


今日は持って帰れるサイズにしないと」




あたしたちは再び歩き出そうとした。





「おい!森!」






後ろから森くんを呼び止める声にあたしも振り返る。


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