もしも、運命の赤い糸がみえたなら


「谷先生」




呼ばれた森くんに代わって、あたしが声を発する。




「おまえら、仲よく手をつないで、自主研修時間に何してんだ」



「あ、あの、えっと」




あたしが赤くなっているのに



「谷先生こそ、見回り、いいんですか?」



ひょうひょうとしている森くん。




「俺は、お前らみたいなのがこういうとこに出入りしないか見張ってるの!」



「でもさっき先生、クレーンゲームしてたじゃないですか」






森くん、気付いていたのか。




先生がいることに気づいて入ったのか。



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