もしも、運命の赤い糸がみえたなら


委員会名を書き終えた谷先生は全員に向き合ってチョークを置いた。




のろのろと動き出し、みんな名前を書いていく。






正直、どこでもいいけど、山脇先生は交通委員とか風紀委員とかっぽいな、と予想を立て、交通委員会に名前を書く。






みんな書き終え、席に着くと、今度はジャンケンを始める。




「広報委員の前期、図書委員の後期、体育祭と文化祭の実行委員がまだ足りないな。


じゃあ、交通委員会と選挙管理委員会、保健委員会はジャンケンして、負けたやつらは移動してくれ」



そう言って、谷先生は、いつの間にか教室遠方の隅に置かれたパイプいすにドカッと足を組んで座った。






「ジャンケンポン」




交通委員会の前期を希望したのは私を含めて5人。



前期は2人だから、3人移動することになる。









最初のじゃんけんで見事に一人負けをしてしまったあたし。


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