もしも、運命の赤い糸がみえたなら
「森が出て、ヒットも打った。」
あたしも幸華ちゃんを抱きしめ返す。
「なになに?どうしたの?」
あたしたちの様子をみて朱里ちゃんがきたから、あたしは手短に状況を説明する。
試合は7回コールドで、うちの学校が勝った、と幸華ちゃんが教えてくれた。
機嫌よく部活に向かう幸華ちゃんと朱里ちゃんを見送って、あたしは社会科準備室に向かう。
今日も、山脇先生に呼ばれている。
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