もしも、運命の赤い糸がみえたなら
「サボってないよ!幸華ちゃんの応援!」
ゴクゴクっと飲み始めた森くんのあたしは言う。
「じゃあ、俺らの応援もしてよ」
「委員長、ソフトでしょ?外じゃん」
「1の4の勝てそうな種目でしょ。明日は応援来てよ。がんばるから」
「応援なくても勝ってよ」
朱里ちゃんのクールな対応にも負けない森くん。
朱里ちゃんには迫くん(1組の彼氏)がいるけど、この二人の組み合わせって楽しいな。
「何、笑ってるの?栞菜」
ひとりでニヤニヤしているあたしに朱里ちゃんは言う。
「ふふ、たのしいなーって思ったの」
あたしは思ったことをそのまま言う。
「そんなの、私もだよ」
朱里ちゃんがぎゅってして。
森くんをみてドヤ顔。