もしも、運命の赤い糸がみえたなら
「私、理科担当したい!」
「え!ズルイ!私だって理科がいい!」
「じゃあ、俺は現国!」
「はあ?抜け駆けするな!」
急にクラス中が騒がしくなる。
「わかった、わかった。
順番に聞いていくからやりたい科目に手を上げろ。
そんで多いところはジャンケンだ。」
谷先生がクラスをいったん静かにさせると、
現国、古典、数学・・・と教科を言い、手を挙げさせていった。
「日本史と地理」
そう言った瞬間、私は手を挙げた。
周りを見ると私だけ。
「じゃあ、石川な。」
私は日本史と地理の教科連絡係をゲットしたのだった。