もしも、運命の赤い糸がみえたなら
「朱里ちゃん、おつかれさま」
あたしと幸華ちゃんは朱里ちゃんから預かったタオルを渡した。
「朱里ちゃん、運動何でもできるんだね!フットサル超上手かった!」
興奮気味のあたしとは対照的に、幸華ちゃんは冷静にクラスマッチの日程表を取り出していた。
「えっと、これで女子のフットサルは決勝トーナメント進出が決まったね。」
「次、2年生に勝てば1位上がりだね」
幸華ちゃんと朱里ちゃんはすでに次に試合の話をしてて。
「あとは、うちのクラスは今から予定ではソフト。
んで、男子バスケも予選が始まるから」
観戦のスケジュールをぶつぶつと幸華ちゃんがつぶやく。
「とりあえずソフト観に行こうよ」
朱里ちゃんの一言で、あたしたちは野球グラウンドの方へ歩き出した。