もしも、運命の赤い糸がみえたなら
「そのプリントはどれくらい前から取り組んでいるのですか?」
「えっと~」
もらった日から開いてはいるって正直に言ってもいいかな?
「正直に言ってください。もし、今日」
「これ、もらった日から毎日開いてます!」
「え?」
「でも。全然わからなくて」
「・・・」
「せ、先生?」
「本当、ですか?」
眉根を寄せて、あたしの言葉が信じられないのか戸惑うような表情を見せたあと、そのプリント集を先生自身がパラパラとめくる。
ところどころにシャープペンで書かれたあたしの文字。
本当にこれ全部、教科書に載ってるのかな?