もしも、運命の赤い糸がみえたなら
「栞菜、補習おつかれさま~!」
待ち合わせ場所に行くと、幸華ちゃんがハグしてくれる。
でもその視線は、チラっと森くんを見たような・・・?
あたしがコンビニの前に行くとすでに幸華ちゃん、朱里ちゃん、森くん、平田くんが来ていた。
「天野くんは?」
あたしは幸華ちゃんに聞く。
「今日、天野はデート」
「じゃあ、これで全員?」
「いや、迫がくるはず」
そう言ったのは森くんで。
朱里ちゃんを見れば、なんだか落ち着かない様子。
目が合った朱里ちゃんは
「付き合ってから夏祭り行くの初めてなんだ」
と恥ずかしそう。
そんなやりとりをしていると
「いや、遅くなって悪い」
と、時間通りに迫くんが来た。
「じゃあ、行こうか」
森くんの声を先頭に、幸華ちゃん、平田くん、迫くん、朱里ちゃん、あたしと続く。