もしも、運命の赤い糸がみえたなら
「実はめっちゃお腹すいてた」
「あたしも。」
ふたりで静かに焼きそばとたこやきを食べた。
そして一息ついて、お茶を口に含んだ。
「みんな、今頃何してるかな」
ひとりごと。
でも森くんは拾ってくれた。
「平田は絶対、幸華のペースに付き合ってると思う」
「それ、わかる。幸華ちゃんがリードされてるイメージない」
「「ねえ、次はスーパーボールすくいで勝負な。うちが勝ったらたこやきおごって」とかやってそう」
「たしかに。で、平田くんは負けてくれそう」
「あいつ優しいからな」
「平田くんと幸華ちゃん、お似合いだと思うんだけどな」
「俺もそう思う。幸華は平田のことどう思ってるのかな」
「わかんない。最近、そういう話してないし」
「早く、平田にも幸せになってほしいな」