無視は無しで【短編】
無視は無しで
「もう、いいもん…」
私の口から出たのは、諦めにも似た嫉妬だった。
偶然、部活が休みの日だった。
学校帰りのバス停でただ一人、青い少し薄汚れた椅子に、静かに腰をかける。
盛大に溜息をつき、スクールバックに顔を埋めた。
どうして私がこれ程にも、落ち込んでいるのかと聞かれてしまうと、これから過去を遡ることになる。
ご覚悟はよろしいだろうか。
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