雪と水野
侍は、外の話をよくしてくれた。

外には、色んなお店があり、少し行けば海もあると。

「海見たいな…」

「いつか、一緒に見に行こう。」

約束をした。

「名前は?」

「水野。巫女さんは?」

「雪」

着物がはだけたままで、そう答えた。

寒い冬だった。
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