契約の彼女と彼の事情
20話
「ハッピーバースデー」
「おばあ様、おめでとうございます」
おばあ様の誕生日は木曜日だったのだが、
プレゼントだけ木曜に渡してもらい、
パーティは皆がそろう土曜日にした。
おばあ様の着物の帯は、プレゼントした物、
季節にも合って、気に入ってもらえたようだ。
「おばあ様何歳なんですか?」
「女性に年・・」
「76歳だよ」
「修一郎!」
「えっと、今日は手巻き寿司ですよ、ほら、海苔にご飯乗せて」
そんな微笑ましいやり取りが続く。
「そう言えば、修一郎さんて何歳なんですか?」
「27歳だよ」
「え?」
てっきり30代だと思っていたので、思いっきり驚く。
「舞さんはいくつなんだい?」
「24歳です」
「え?」
今度は修一郎さんが、驚いていた。
「何歳だと思ってたんです?」
えーと、とごまかそうとする彼の腕をゆする。
「22歳ぐらい、かな」
「なら許します」
「僕の年も驚いてたよね、何歳だと思ってたの?」
「秘密です」
「舞はずるいなぁ」
「何やってんだい」とおばあ様。
手巻き寿司とはまぐりのお吸い物を楽しみながら、一日が過ぎたのだった。
「おばあ様、おめでとうございます」
おばあ様の誕生日は木曜日だったのだが、
プレゼントだけ木曜に渡してもらい、
パーティは皆がそろう土曜日にした。
おばあ様の着物の帯は、プレゼントした物、
季節にも合って、気に入ってもらえたようだ。
「おばあ様何歳なんですか?」
「女性に年・・」
「76歳だよ」
「修一郎!」
「えっと、今日は手巻き寿司ですよ、ほら、海苔にご飯乗せて」
そんな微笑ましいやり取りが続く。
「そう言えば、修一郎さんて何歳なんですか?」
「27歳だよ」
「え?」
てっきり30代だと思っていたので、思いっきり驚く。
「舞さんはいくつなんだい?」
「24歳です」
「え?」
今度は修一郎さんが、驚いていた。
「何歳だと思ってたんです?」
えーと、とごまかそうとする彼の腕をゆする。
「22歳ぐらい、かな」
「なら許します」
「僕の年も驚いてたよね、何歳だと思ってたの?」
「秘密です」
「舞はずるいなぁ」
「何やってんだい」とおばあ様。
手巻き寿司とはまぐりのお吸い物を楽しみながら、一日が過ぎたのだった。