契約の彼女と彼の事情

22話

今日は会社の飲み会。

極力飲み会には出席しないのだが、課全員出席命令がかかり、
出席を余儀なくされた。

バーには行っていたが、基本お酒は好きではない、
ビールも日本酒も辛口のワインもダメ、
ただ、甘いお酒、一杯だけなら、楽しめる為、
バーに行っていたのだ。


「高橋の門出に乾杯!」

課長の乾杯と共に、皆が一斉にビールを飲む、
まったく美味しいとは思わないながらも、
周りに合わせる為、少しだけ口を付ける、

皆が盛り上がる中、目立たないように、
少しづづ料理を食べていた。

「林さんこれどう?」

課の1人が、明るい調子でお酒を勧めてくる、

「飲み放題なんだから、もっと飲まないと」

「私はウーロン茶とかで・・・」

「ちょっと付き合い悪いわよ」

気が強い事で有名な女性の先輩から、強引にお酒を勧められる。

少し困った顔をしながらも、強くは断れない。

ちょびちょびと飲みながらも、
2時間経った時には、完全に許容量をオーバーしていた。
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