契約の彼女と彼の事情

23話

「うう、気分悪い」

アパートに戻った時は11時、
よほど顔色が悪かったのだろう、
アパートのコンシェルジュに呼び止められてしまった。

お酒を飲みすぎた事を話すと、まってて下さいと、薬をくれた。

心から感謝をし、自分の部屋に戻る。

いつ出て行ってもいいよう、居間と寝室だけ使い、
残りの2部屋は空のままである。

キッチンでコップに水を入れ、もらった薬を流し込む。

頭痛までしてきた。

よろよろと寝室に入り、ベッドに横になる。

普段、化粧は絶対落として寝るのだが、今日はその力もなかった。

最悪。

とりあえず、寝よう。

頭痛のせいで、すぐ寝れそうではなかったが、
何とか寝れるよう意識を向けたのだった。
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