契約の彼女と彼の事情

5話

次の日から、何度がメールでやり取りし、

着付けの練習の着物を貸してもらい、修一郎さんが、
私の家で何度か教えてくれる事になった。

高校を出て、企業に就職して6年、
何も変わりばえのしない毎日、特に趣味もなく、
おしゃれにも興味ゼロ、

そんな単調で退屈な毎日に、
舞い込んだ変化に、楽しんでいた。

修一郎さんに会うのは、週に1度、土曜日だけと決まっている、
逆に言うと、毎週土曜は修一郎さんの為の日。

契約して2週間目、修一郎さんが、部屋を訪ねてきた。

私の部屋は8畳の1DK。

ベッドに机、タンスに服を立てるラック、
テレビや冷蔵庫を置くと、残りのスペースはあまりなくなってしまう。

オートロックにしなさいと言う、母の言葉で、
セキュリティはしっかりしていて、お風呂にも追だき機能なんてある。

服は、干している物以外、全て収納され、

部屋は白で統一され、自分でもお気に入りの部屋だった。
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