未完成な恋 Ⅰ -私の初恋?-
お出かけ
「んふふ~
よかったぁ花代が来てくれて~」
「気持ち悪い声出さないでよ。
あんまり、あんまりにも心愛がうるさいからついてきただけなんだからね!?」
「はいはい花代ちゃん優し~い♡」
わかってないなコイツ...。
まぁ凜空くんがどんな人か知りたかったし丁度いいや。
凜空くんが優しいことは、十分知ってんだけどさ、噂で。
「あ、花澤さん」
「凜空く~ん!」
ちょ、ちょっと心愛、あんた名字で呼ばれてんじゃん。心の距離感なんか違くない?大丈夫???
「ごめんね!待たせちゃったかな!?
大翔もごめんね」
「や、別に待ってない」
「うん、僕達も今来たところなんだ~
え、と.........花澤さん、今日の格好可愛い...ね」
ん?後半どうした凜空くん。顔真っ赤だけど。風邪かい?熱があるのかい?
なんて、からかうのもこのくらいにして...
可愛いかよ、凜空くん。
イケメンが赤くなってるのがこんなに胸にクると思ってなかった...。
なんだなんだ、心愛たち相思相愛じゃない。
杞憂だったね。なんの心配もいらなかったや。
さっきの可愛らしさで心は安らぐし、信頼もできるようだし。