四面楚歌-悲運の妃-


それぞれ個性豊かではあるけれど、皆良い人だった。

みんな仮面の訳を聞かれ、李燗に言った様にこたえると、少し哀れまれたが


その後は慣れたのか、気にされる事はなかった。



そして、ついに全域の軍妃候補がそろい、官職を決めるまでの武術と後宮について学ぶ、開始の日となった。



全域から集められた軍妃候補は総勢500人。


それらが大広間に集められた。


大広間に入って来たのは、ここにいる軍妃候補より少し年をとった綺麗な女人と、大きい男の人が2人。


中央にくると、女の人が口を開いた。


「はじめまして。
先帝後宮軍、軍妃将軍・欺明琳(キミンリン)です。
あなた方に知識と武術を教えさせていただきます。
同じ女なので、気軽に相談してください。」


軍妃将軍…



軍妃の中で、1番上の位の軍妃。


まだ若く、綺麗な人…


その後、2人の男が続く。


「後宮軍妃官、汪呂偉(オウリョイ)だ。
武術を教える。」

「後宮軍の軍師、武雍乾(ブユカン)です。」


汪という人はでかくて、強そう…


武という人は話方からして、汪よりはおとなしめだ。


3人が私達軍妃の師となるのか…



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