四面楚歌-悲運の妃-
私と汪軍妃官と四天王は、また軽く頭を下げると、さっきまで居た室へと向かった。
去り際に見えた、范丞相の顔少し強張って見えたけれど、きっとこれからの事で思い悩んでいるのだろうと、気にせず室を出た。
これからはただの呂貴妃との睨み合いではないのだ。
崔皇后様が無事に御子をお生みなやなったとて、その御子の命は変わらず狙われる。
これまでが平和だったと気づかされるくらい、過酷な日々になるだろう。
室に着くと、それぞれ椅子に腰かける。
始めに口を開いたのは、崙矣だった。
「冥紗はどう考えている?
一先ず、冥紗の意見が聞きたい。」
崙矣の言葉に、皆も賛同する様に頷く。
四天王を2人ずつ配備して、宦官を4人。
私の場合は、私1人に宦官4人。
という先程考えた、体力と戦力を考えた上の事を伝える。
「それの配備で構わないと思うが、私達をどう2つに分ける?」
晏惟が問う。
そこだ。
四天王達を2つにどう分けるかだ。