四面楚歌-悲運の妃-



私の目から見て、四天王の中で1番強いのは崙矣だ。


その次に晏惟・悒雉・梛犀の順番だ。



強さだけで考えれば、1番強い崙矣と、この中で1番下となる梛犀。


そして晏惟と悒雉。



しかし、強さだけで分けていいものなのか?



4人の中で本物の殺意をもつ刺客と戦った事があるのは、悒雉だけだ。


実際の刺客と戦った場合、どうなるかわからない。




まずは崙矣。



戦い方の一つは、始めに勢いをつけるために跳び上がり敵に近づき、足をつけるたびに敵を切る。

それは無駄な動きで体力を消耗す事はないが、かわりに素早い動きをする事に体力を消耗する。


通常の戦場の様な、大人数の敵に向かうには飛躍的だ。


刺客にはどうだろうか?


前回の様な刺客ならば、それは使えない。



しかし、崙矣の場合はそれだけではない。


崙矣の剣にはさだまった型がない。


いろいろな剣術を使う。


私が知ってるだけでもいろんな剣術がある。


崙矣はきっと、まだ私に見せていない型があるだろう。


故に未知数な崙矣が1番強い。



崙矣は誰と組んでも、相手に合った戦い方が出来るだろう。




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