四面楚歌-悲運の妃-
欺軍妃将軍の話が終わると、次は外へと出て武術の修行が始まる。
汪軍妃官に「私達だけで私達なりにやらせてほしい」と、晏惟が申しでると
意外にすぐ承諾を得られた。
私が聖人の村でやってきた修行方法は、普通の娘が出来る事ではない。
その為、私が考えたのは私と戦う事だった。
私と戦い、実践を積む事がなによりも力をつける。
自らよりも強い者と戦う事により、負かせる為に策を謀る。
その場に見合った戦術を見抜く修行にもなり
その上、私と戦う事で私は相手の癖や隙を見つけだし、それを指摘して改善する事が出来る。
私の考えに、皆は賛同してくれた。
時間いっぱい、私は互いを高め合う為に剣を振った。
それが終われば、室に帰り、自由な時間となる。
この日からこの繰り返しの毎日が始まる。
三月後に正式な軍妃になる為に
努力を重ね
自らの為に
国の為に
すべては皇帝陛下の為に
私達は来る日も来る日も、鍛練に明け暮れた。