四面楚歌-悲運の妃-
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軽く休息をし、陽が真上を過ぎた頃に舞妃ノ宮へと向かった。
私と四天王に欺軍妃副将軍と近衛将軍が挨拶に参られる。
そこで護衛について、後宮軍と近衛の協力体制を話し合う。
それだけでも重要な話だが、私には四天王に他にも話さねばならない事がある。
それ故、お二方との約束の刻よりも少し早く、四天王には舞妃ノ宮来てもらう様にと、威仔に伝えてもらった。
私が聖人の七神である事を告げる為に…
舞妃ノ宮に足を踏み入れた途端、進める足が重たく感じられた。
告げる事が恐い…
隠していた事の申し訳なさもある
しかし何よりも聖人の七神であるのが
私の様な掟破り此処にいる物が聖人である事…
真実を告げるたびに襲われる不安。
けれど共に陛下を護り、國を護ると決めた仲間なのだ
告げなければならない
本当はもっと早く告げるべきだった…
しかし、そう後悔しても何も始まらない。
黄宋帝後宮軍と近衛軍を迎え、新たに我等は一つとなりお護りせねばならないのだ。
踏み出す足に力を入れて前へ前へと進める。
私と四天王達が修練している広場が近づき、その広場に立つ四つの人影がしっかりと瞳に映った。