四面楚歌-悲運の妃-
その後、李燗の一対一も無事に終わり
ついに、私・悒雉・崙矣・晏惟・梛犀の5人の番が回ってきた。
私達は一対一ではなく、欺軍妃将軍との将軍を争う一戦となる。
1人1人が軍妃将軍と戦うのではなく、5人で戦い勝ち残った者が軍妃将軍と一戦を交える。
一対一で著しく成長した者も、立候補者も加わる事になっているが、誰も加わる者はいなかった。
「欺軍妃将軍。私や崙矣…冥紗以外の者は一対一…いや20対1で構いません。」
突然晏惟が言った。
え…なぜ?
この日の為に皆、鍛練してきたのに
「…なぜだ?」
欺軍妃将軍は顔を歪めて言った。
「この三月、私達だけで修行してきた。
だからわかるのです。
誰も冥紗に敵う者はいない。」
晏惟…
晏惟と他の3人は私を見ると、笑顔で頷いた。
晏惟の言葉に欺軍妃将軍はしばらく考えると言った。
「…よかろう。
そのかわり、そなた達は20人を相手にしてもらおう。」
「「「「はぃッ」」」」
4人は力強く返事をした。
皆…
私は絶対に欺軍妃将軍に勝って、将軍になってみせる。
皆の期待を裏切らない。