四面楚歌-悲運の妃-
冥紗様は3歳の頃より、他の聖人様方とご一緒に、武術などを身につけるべく、修行を始められました。
そして5歳におなりあそばした時、冥紗様は[風]の力にお目覚めになられました。
聖人とは1人1つずつの能力[火・地・生・風・雷・影・水・雲]の、どれかの属性をお持ちになっており
1人に2つ属性をお持ちになられていた聖人は、今だかつていなかったのでございます。
冥紗様は異例でございました。
冥紗様はそのお力のすごさに、今以上に聖人の村で特別崇められたのでございます。
そして宋暦14年。
冥紗様7歳の時、宮歌国は東に国を構える、角呼国(カクココク)と戦になりました。
天子様(皇帝)と国をお守りする為に、冥紗様を含めた8人の聖人様方と、清老師様と数人の一族は戦に参戦する事となったのです。
これが、冥紗様にとって初めての戦であり
後宮にお入りになられる、きっかけを作る出来事となるのです。