虹
~別の日~
麻衣→今日は羅偉の研究発表会だっ!
碧海→そうだね!羅偉の事を知るチャンスかもっ!
奏和→だねっ!行こう!
麻衣→うんっ!
~羅偉の塾~
先生→では、研究発表会を始めます。まずー...
麻衣→羅偉は5人目らしいよ...!(小声)
碧海→OK...!(小声)
奏和→うん...!(小声)
先生→続きまして、我が塾が誇る秀才、蒼輝 羅偉です。
羅偉→私が研究したのはー...
麻衣→凄い...凄すぎて良くわかんない...!(小声)
碧海→それな...!(小声)
奏和→確かに...!(小声)
羅偉→つまりー...という事です。以上で私からの発表とさせて頂きます。
先生→有難う。では、続きましてー...
麻衣→羅偉は凄すぎた...!(小声)
碧海→だね...!(小声)
奏和→うん...!(小声)
~研究発表会が終わり~
麻衣→帰ろっか...!
碧海→うん...!
奏和→そうだね...!
羅偉→お前ら居たのかよ…!全く...!(ため息をついて)
麻衣→羅偉!?いつからそこに居たの!?
羅偉→ん?ちょっと前?
麻衣→そうだったんだ!
碧海→ってか!羅偉って凄いね!
羅偉→は?何が...?
碧海→だって、我が塾が誇る秀才って!
羅偉→そんなの何も凄くねぇよ。入ってすぐに「君は秀才だ!」とか意味不明なこと言われて...誰と競えばいいのか分からずにもがいてもがいて...で今って訳だ。俺なんかより凄い人はびっくりする程居るし、俺がこの塾での頂点じゃない。
碧海→...苦しかったの?
羅偉→(クス...)まぁな。苦しかったのかは分からない...。でも、俺は、ただ自分で誇れる事がしたかった...。運動は出来ないし、勉強は苦手だった...。点数は毎回悪いし。でも、俺には憧れる人がいた。そいつは生まれつき頭が良くて...いつも勝てなくて。でも、いや、だからこそ努力で勝ちたかった..。アイツに...。
碧海→そうだったんだ...。凄かったんだね!その人...。
羅偉→ああ。凄かったよ。
奏和→でも!羅偉君凄いねっ!だって!生まれつきの才能に勝ちたいって思えちゃうんだよっ?僕なら思えないよ!
羅偉→...そう...なのか?
奏和→うんっ!!
羅偉→......有難う......。
麻衣→よしっ!帰ろっ!
碧海→うん!
奏和→うんっ!
羅偉→...うん。