彼がメガネを外したら…。〜恋のはじまり〜



――なんで……?何が原因……?


三日経っても、その疑問はずっと絵里花の中に渦巻いたままだった。


「絵里花はホントに綺麗だから、羨ましがられて、大変だよ」
「俺の自慢の彼女だよ」


崇は、いつもそう言ってくれていた。そう言って優しく笑いかけて、抱きしめてくれていた。

そう言ってくれる崇のためにも、もっと素敵な女性になりたいと、いつも思っていた。他人だけでなく、自分自身も納得できる自分になるために、絵里花は日々努力を怠らなかった。

その努力の甲斐あって、ファッション雑誌のグラビアモデルのような絵里花が街を歩けば、誰もが振り返る。ショーウィンドウを覗く姿、買い物をする姿に、男女は関係なく誰もがウットリとなり、絵里花が微笑みかけただけで、誰もが頬を赤くする。


< 3 / 24 >

この作品をシェア

pagetop