愛されたい、だけなのに~先生、幸せって?~【3】
「きっと櫻井さんのことを、お姉さんと重ねて見ていると思います」
ドクン。
「"守るべきものを守る"。今の柳先生にとって、櫻井さんはそういう存在なんです」
ドクン。
「…っ」
柳先生が教師として後悔するときは、"守れる生徒を守れなかったとき"だって言っていた。
私が死にたいって言ったからー…
私が何度も、柳先生の前から消えたからー…
その時、柳先生は私をお姉さんと重ねて見ていた。
「…っ」
どんな思いでいつも探してくれてたんだと思うと、胸が張り裂けそうだ。