愛されたい、だけなのに~先生、幸せって?~【3】
「…櫻井、大丈夫か?」
…この声ー…
意識が徐々に戻り始め、真っ暗だった目の前も明るく感じる。
「…柳先生」
目を開けるとすぐに、柳先生が視界に入った。
そして、保健室のベットに寝ていることにも気付いた。
「櫻井、貧血で倒れたんだ。気分はどう?」
柳先生の手が頭を撫でる。
「…大丈夫です」
あたたかい手ー…
「良かった」
ふっと笑った柳先生。
その笑顔をぼーっと見つめてしまう。
こうやって話すの久しぶりだなー…
何か、嬉しい。