愛されたい、だけなのに~先生、幸せって?~【3】
柳先生の家に戻り、1ヶ月が経とうとしていた時だった。
「マナ、もうすぐクリスマスだね」
「クリスマスの前に、期末テストだよ」
「もう!嫌なことを思い出させないで!!」
「あはは 」
蘭と他愛もない会話をしながら、学校の廊下を歩く。
他の生徒とすれ違った時に、いつもは感じない視線を感じた。
…何?
「…ねぇ、あの子じゃない?」
「ほら、写真に写ってる…」
すれ違う時に、聞こえてきた会話。
振り返ると、数人の女子生徒と目が合った。
「マナ、どうした?」
蘭も気付いたようで、歩いていた足を止め振り返る。
女子生徒たちは、スマホと私の顔を交互に見ている。
ドクン。
何…?