愛されたい、だけなのに~先生、幸せって?~【3】
「ちょっと!何か用!?ジロジロこっち見て!!」
蘭が数人の女子生徒に向かって、叫んだ。
「こそこそしてないで、用があるんだったら言いなさいよ!!」
蘭が、数人の女子生徒の方に向かって歩き出した。
後を付いて行こうと思ったが、何故か足が動かない。
向かって行っている蘭よりも、女子生徒たちの視線は私に向いている。
「…」
…まさかー…
「マナとスマホを交互に見て、何してー…」
蘭の声が聞こえたと思ったら、すぐに聞こえなくなった。
それで、何となくわかった。
「なんで…」
蘭が、呆然とした顔でこちらを見ている。
「圭吾とマナが一緒に写ってる写真が流れてんの?」
蘭のボソッと言った言葉が耳に届いた時、目の前が真っ暗になった。