愛されたい、だけなのに~先生、幸せって?~【3】




「え…これ、マナと圭吾だよね…一緒に買い物してる写真とか、車に乗ってる写真もあるんだけど…」

"どうして?"と、蘭の顔にも出ている。

「これって、学校のグループラインだよね?誰が、こんな写真を流した…」


「この写真のせいで、圭吾が教師クビになったらどうしてくれるのよ」

ドクン!


一人の女子生徒の言葉に、真っ暗だった目の前が現実に戻された。


「ちょっと!何よ!その言い方!」

「蘭!」


女子生徒たちに食って掛かりそうな蘭を、名前を呼んで止めた。


「マナ…だって…」


戸惑いの表情で蘭は、女子生徒とマナを交互に見ている。


「…」

学校のグループラインってことは、写真を撮ったのは生徒?


いつ撮られたんだろう?



って…そんなことを気にしてる場合じゃない。



グループラインで拡散されてるってことは、先生たちにも伝わっているかもしれない。


柳先生…




柳先生は知ってるのー…?











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