恋のかけ引きはいつも甘くて切なくて



ーガチャッー



「おはようございま〜す♪」



お母さんが玄関を開けると、
未玖ちゃんが笑顔で立っていた。


「あら未玖ちゃん‼︎おはよう‼︎
今日からひよりのこと
よろしくお願いしますね。
それにしても、可愛いわね〜‼︎」


「未玖ちゃんおはよう〜。」


お母さんの後ろから、
私も顔を出す。



わっ…
未玖ちゃん本当に可愛い…。

私とは対照的で
制服がよく似合っていた。


私もせめてあと5センチ
身長があればなぁ…。



「おはようひよりちゃん♪
学校行こっか‼︎おばさん、
行ってきます〜♪」


「行ってらっしゃい♪
ひよりも忘れ物ないようにね〜‼︎」


「はーい。行って来ます‼︎」




私はローファーを履いて、
未玖ちゃんと一緒に家を出た。
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