恋のかけ引きはいつも甘くて切なくて





乗ったのはいいけど…




人多すぎ‼︎‼︎
朝からこんなに乗る⁉︎


「さ、さすが都会…。」


私が乗り込んだ時にはすでに、
バスの中はぎゅうぎゅうで
小さい私だったから
乗れたようなものだった。


周りにいる人とは、
密着状態で身動きが取れない。



うぅ…。
ど、どうしよう。





ーキキーッー

1つ先のバス停に停まると、
また1人乗り込んで来た。



もう無理だよ〜…‼︎
潰れる〜‼︎






ー‼︎ー



「…わっ‼︎」




そんな事を考えている時だった。

いきなり走り出した
バスの衝動で、体制を崩す。



ぐらついた足はその衝動に、
耐えれるはずもなく
自分の体が後ろに
倒れていくのが分かった。




た、倒れちゃう…‼︎
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