恋のかけ引きはいつも甘くて切なくて
ー⁉︎ー
ん、ん、ん⁉︎
声の主を見た私は、
思考回路が停止した。
「まーた女の子いじめてんの⁇
懲りないねー。」
「ちっ。凛音にはカンケーねぇだろ。」
高崎くんの横に…
高崎くん⁉︎
並んだ顔を見て、
私は愕然とした。
だって…
同じ顔‼︎‼︎
顔も同じ、身長も同じ
声まで一緒‼︎
なに⁉︎何がどーなってるの⁉︎
「ごめんね〜。悪気は無いんだけど
紫音は元からこういう性格で…
ってあれ⁇君…⁇」
ー‼︎ー
もう1人の高崎くんは
そう言うと私の側に
詰め寄ってきては、
顔を見るなり難しい顔をした。