【完】『空を翔べないカナリアは』

「でもあんたなら、自分で修理もするし、大切に手入れしてたりもする。そういうオーナーなら手放してもいいかなって」

「…ありがとうございます!」

「ま、たまにうちの寿司屋に寄って、様子とか見せてもらえたらいいから」

「必ず行きます」

貴慶は深々と頭を下げた。



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