【完】『空を翔べないカナリアは』

しかし。

貴慶はあまり乗り気がしない。

「うーん」

「貴慶が嫌なら、あたし一人で行くからいいよ」

「…分かった、行くか」

「やったぁ!」

物分かりいいじゃん、と美優は貴慶を軽く小突いた。

早速、目の前のパソコンでホテルの予約を貴慶は調べ始めた。



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