【完】『空を翔べないカナリアは』

そのうち美優の期末テストが終わり、二度目のクリスマスが近づいてきた。

街のあちこちにイルミネーションが輝き、クリスマスソングが流れてくるようになって、

「あぁ、もうすぐ今年もしまいか」

と、その程度の感懐しか、貴慶は感じられないでいた。

そんなときに美優が、

「今度クリスマスの子供会ってのがあってね」

と知らせてきた。



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