【完】『空を翔べないカナリアは』

見るとそれは通し穴のあるブルーのガラスの花の形をしたペンダントヘッドに、ビーズと鈴を通してある手の込んだものである。

しかも。

目立つように紺のタッセルまでついていた。

「これ、ずっと御守みたいに持ってて、今はリュックにつけてあってさ」

「そっかぁ」

「こういう感じの作ったら?」

美優は何気なく言った。



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