【完】『空を翔べないカナリアは』

貴慶は再び外に出ると、何やらバイクのボックスからごそごそと探し出して、

「とりあえずこれ着とけ」

と、予備のレインコートを美優に着せかけてくれた。

「色が黄色で子供くさいけど、まぁしゃあない」

そういうと、美優を後ろへ乗せ、

「ちゃんと着替えしな風邪ひくから」

と、ひとまずすぐの鶴見ベースへ美優を連れて行った。



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