【完】『空を翔べないカナリアは』

この一事で。

貴慶に紳士な面があることを美優は理解した。

(貴慶って、優しいんだ)

このとき。

美優は胸のうちで、キュンキュンと高鳴る鼓動をどうにも自ら御し難かったのは、いうまでもない。



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