【完】『空を翔べないカナリアは』
プレゼントタイムが始まると、美姫はお気に入りのブランドのブーツ、萌々子は慶が準備した小さなフラワーボックスをそれぞれ渡した。
で、貴慶の番である。
美優がラッピングを開くと、
「わぁ、カワイイ!」
この日いちばんの笑顔になって、
「こういうリュック、欲しかったんだよねー」
早速、美優は背負ってみた。
「似合うねー」
「可愛いじゃーん」
まるで女子会のようなはしゃぎようである。