天神学園の奇妙な案件
禿鷲の邪悪な貌
残念ながら、バルトメロイは完全に見失ってしまったようだ。
「…あれだけの魔術を使えるなら、魔力の残滓くらいは残っている筈なのに…全く感知できないの」
溜息をつくすず。
『超一流の魔術師ならば、魔力の痕跡の消し方も超一流だろうからな…貴様程度の悪魔では、位置を特定する事も出来まい』
禿鷲の言い草には腹が立ったが、事実なのだから仕方がない。
仮にもパンドラの箱の化身を父に持つすずを、完全に撒いてしまうとは。
それに、魔術の基礎さえ知らない普通の人間に、フィンの一撃のような魔術を行使する辺り、神秘の秘匿を目的としながら容赦がない。
まあ、殺してしまえば秘匿は完璧、とも言えるが。
「…あれだけの魔術を使えるなら、魔力の残滓くらいは残っている筈なのに…全く感知できないの」
溜息をつくすず。
『超一流の魔術師ならば、魔力の痕跡の消し方も超一流だろうからな…貴様程度の悪魔では、位置を特定する事も出来まい』
禿鷲の言い草には腹が立ったが、事実なのだから仕方がない。
仮にもパンドラの箱の化身を父に持つすずを、完全に撒いてしまうとは。
それに、魔術の基礎さえ知らない普通の人間に、フィンの一撃のような魔術を行使する辺り、神秘の秘匿を目的としながら容赦がない。
まあ、殺してしまえば秘匿は完璧、とも言えるが。