天神学園の奇妙な案件
渋々蒲公英が取り出したのは、愛用のスマホだった。
無料で動画を投稿したり閲覧したりできるサイト『ケラケラ動画』を家族全員で見ていたらしい。
そこに流れているのは、歩道橋の上で横になる龍一郎に、熱烈なチューをするすずの姿。
いや、正確には人工呼吸しつつの心臓マッサージなのだが。
「こ、これベロチュー?ねえベロチュー?」
「龍乃さん、息子にそんな赤裸々な事訊くもんじゃないよっ」
龍乃の発言に、ノエルが赤面しながら言う。
「すずさんって、天神学園の教育実習生だったですよね?天神学園の先生は、みんな個性的だったですけど…すず先生思い切りましたねえ…」
頬に手を当て、恥ずかしそうに呟くペイン。
「龍一郎、おじいちゃんは賛成だよ?歳上の女房は金の草鞋を履いてでも探せと言ってね、奥さんが歳上の方が上手くいくんだよ。ほら、おじいちゃんだってペインの方が歳上だろ?」
さり気なく惚気る拓斗。
無料で動画を投稿したり閲覧したりできるサイト『ケラケラ動画』を家族全員で見ていたらしい。
そこに流れているのは、歩道橋の上で横になる龍一郎に、熱烈なチューをするすずの姿。
いや、正確には人工呼吸しつつの心臓マッサージなのだが。
「こ、これベロチュー?ねえベロチュー?」
「龍乃さん、息子にそんな赤裸々な事訊くもんじゃないよっ」
龍乃の発言に、ノエルが赤面しながら言う。
「すずさんって、天神学園の教育実習生だったですよね?天神学園の先生は、みんな個性的だったですけど…すず先生思い切りましたねえ…」
頬に手を当て、恥ずかしそうに呟くペイン。
「龍一郎、おじいちゃんは賛成だよ?歳上の女房は金の草鞋を履いてでも探せと言ってね、奥さんが歳上の方が上手くいくんだよ。ほら、おじいちゃんだってペインの方が歳上だろ?」
さり気なく惚気る拓斗。