天神学園の奇妙な案件
その頃、夕城邸。

「愛娘が男を押し倒して接吻してサタデーナイトフィーバー!」

「うるさいなのっっっっ!」

サタデーナイトフィーバーのポーズを決めた鈴木さんを、すずがDDTで叩きつける!

鈴木さんの段ボール箱グシャグシャ。

「すずちゃん」

七星が困惑したように言う。

「恋愛は個人の自由だから、ママ何も言わないけれど…すずちゃんは嫁入り前の娘なんだから、人前でこういう破廉恥な事しては駄目だと思うの」

「ち、違うの、ママッ」

大好きなママにまで誤解され、すずは狼狽する。

「これは、龍一郎が心停止させられたと思って、心肺蘇生法をしただけなのっ」

「心停止?誰に?」

「そ、それはっ…」

全て説明してしまうと、龍一郎が未来から戻ってきた事など、洗い浚い話さなければならなくなる。

言うに言えず、すず悶絶。

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