天神学園の奇妙な案件
何かしただろうか、僕は…。

痴漢の冤罪をかけられて駅員室に向かうサラリーマンのような顔をして、蛮は学園長に向かう。

この学園で最も重厚な扉の前に立ち、ノック。

「し、失礼します…」

ゆっくりと扉を開き、入室した途端。

「!!!!!!」

蛮は飛び掛かって来たヴラドに首を摑まれ、勢いよく片手で持ち上げられ、床に叩き付けられた挙句、口の中にマンイーターの銃口を突っ込まれる!

「ノコノコ来たなこの糞外道が…覚悟はいいかヒューマン」

「モガーッッッッ!」

涙目で必死に命乞いをするものの、不明瞭な声しか出ない蛮。

容赦なくトリガーを引こうとするヴラドの指を。

《学園長ダメェェェェ!》

花龍の召喚した精霊達が、総出で押さえた。

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