天神学園の奇妙な案件
「この期に及んでしらばっくれるのか…」

ヴラドの背後に立ち昇る陰鬱なオーラ。

その闇の中から、キチキチと異形達が牙を鳴らす。

「忘れたとは言わせんぞ。貴様…先日我が娘を泣かしたな?」

「あ…」

確かに蛮には覚えがある。

蛮の本気の想いをからかうような言動をとったルナに対し、冷たい態度をとった。

別に泣かそうなんてつもりはなかったのだが、結果としてルナはショックを受けたらしく、泣いてしまった。

以降、ルナの蛮に対する態度は軟化し、好意的とは言わないまでも、以前よりは距離が縮まったのだが。

「我が娘の涙一滴につき、1リットルの血を吸う。それで手打ちにしてやろう」

死んでしまいます。

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